全国肢体不自由児者父母の会連合会 & 日本肢体不自由児協会の岡山支部です

令和2年度事業報告

公開日:2021年12月15日 カテゴリー:活動報告 タグ:

  今年度は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、令和2年3月と令和3年1月に新型インフルエンザ等特別対策措置法に基づく緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出制限、3密の回避、飲食店等の時短営業など感染予防対策が実施されるなど、年間を通じて新型コロナに翻弄された年でした。

そうした中にあって肢体不自由児者とその家族が心豊かに生活できる地域社会づくりを目指すことを目的として、感染対策を徹底して次の事業を実施しましたが、このコロナ禍ではたとえ感染対策を徹底しても、会員の皆さんの不安は完全に拭えず研修会、相談事業等への参加は少なかったようです。

Ⅰ啓発事業

  1. 会員や一般の方々に当協会及び全肢連(全国肢体不自由児者父母の会連合会)の活動内容をホームページ等で紹介しました。
  2. 令和元年度に広島県で開催された中国四国ブロック地域指導者育成セミナーの講演内容(災害と障害)などをまとめた冊子を作成し,会員等に配付しました。
  3. 国会議員、県議会議員等、また、県担当部局等に障害者の現状や要望を伝えました。

Ⅱ療育事業

1 療育及び生活相談事業

1 各種実態調査

全肢連等からの障害児者に対する各種調査に協力しました。(「障害をもつお子様の”共に行う子育て“とQOL(生活の質)に関するアンケート調査」「新型コロナウイルスによる医療、療育機器、障害福祉サービスに関する実態と影響調査」など)

2 療育に関する情報提供

会報『岡山県肢体不自由児者福祉協会だより』を年3回発行し、会の活動状況を会員に知らせました。

また、全肢連の情報誌『全肢連情報』『はげみ』などを関係機関等に配付しました。

3 災害時連絡カード等事業

災害時に連絡が取りやすくするための災害時連絡カードを更新するとともに、その保管場所を表示するシールを作成し、保管するためのカプセルや携帯用のヘルプカードと一緒に会員に配付しました。また、岡山県が作成した災害サポートブックを会員に配付しました。

4 ピアサポート相談事業

  当協会会員が、肢体不自由児者を抱える保護者の悩みを傾聴し、抱えている問題を解決するための相談事業を実施しました。(毎月、第2土曜日)

2 県内交流会・研修会の実施

1 県内研修交流会

  • 開催日時:年8回意見交換会、
  • 会  場:岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館
  • 参 加 者:会員、協会関係者
  • 内   容:肢体不自由児者の福祉・教育等の現状について意見交換を行うとともに、会員等の資質向上を図りました。

2 県内保護者研修会

〇開催日時:令和2年7月5日(日)

  • 会  場:岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館705号室
  • 講  師:梶野雅章氏 梶野相談サポート&コンサルティング(株)代表取締役、
         一般社団法人岡山相談支援協会専務理事
  • 参 加 者:肢体不自由児者、保護者、障害者施設職員等 17名
  • 内  容:「親なきあと~親のいるあいだに~」と題して、成年後見制度について学びました。

参加者からは、「後見制度も法定・任意とあり、我が子にとってどちらが良いかいろいろ考えさせられた。」「任意後見人を誰にするか、後見内容をどこまで委任するか、本人と話し合って決めていきたい。」など準備に早速取りかかっていきたいとの感想をいただきました。


〇開催日時:令和2年11月22日(日)

  • 会  場:岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館705号室
  • 講  師:梶野雅章氏 梶野相談サポート&コンサルティング(株)代表取締役
         一般社団法人岡山相談支援協会専務理事
  • 参 加 者:肢体不自由児者、保護者、障害者施設職員等 18名
  • 内  容:「親なきあと~親のいるあいだに~」と題して、遺言について学びました。

 参加者からは「親が亡くなる前にしておかなければならないことが多くあることを知った。」「その時になって慌てず最良の方法を選択できるように準備しておきたい。また、子どもが困らないように相談の基礎的な事柄や遺言書など早急に準備に取りかかりたい。」など、至急に必要な準備をしていかなければならない事を痛感した研修会でした。


〇開催日時:令和2年10月24日(土)

  • 会  場:市障害者体育センター(体育館)
  • 講  師:岡山県障害者スポーツ協会(ボッチャ担当)
  • 参 加 者:肢体不自由児者、保護者、障害者施設職員等 25名 
  • 内  容:重度脳性麻痺者や同程度の四肢重度機能障がい者でも楽しめるボッチャを障害者と保護者に参加してもらい一緒に競技することで、体を動かす楽しさ味わってもらうとともに、保護者にもリフレッシュしていただくことを目的に開催しました。参加者からは、「簡単なようでなかなか難しい」「みんなで一生懸命考えてボールを転がしても思っていたところにいかない」「今後も機会があれば実施したい」などの感想をいただきました。

Ⅲ 関係機関・団体との連携

1 全肢連研修会、会議などに参加する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止となりました。

1 「第53回全国肢体不自由児者父母の会連合会全国大会宮崎大会」

  • 期  日:令和2年9月19日(土)~20日(日)
  • 会  場:宮崎県宮崎市 市民プラザオルブライトホール
  • 参加者数:中止

2 「第50回中国・四国ブロック肢体不自由児者父母の会連合会山口大会」

  • 期  日:令和2年11月14日(土)
  • 会  場:山口県 湯本観光ホテル
  • 参加者数:中止

3 「令和2年度中国四国ブロック地域指導者育成セミナー」

  • 期  日:令和2年6月27(土)
  • 会  場:愛媛県松山市
  • 参加者数:中止

4 「令和2年度全肢連総会」

  • 期  日:令和2年5月23日(土)
  • 会  場:東京都豊島区東池袋 IKE・Biz
  • 出席者数:中止

2 障害者団体等の各種行事への参加 

岡山県総合社会福祉大会など障害者関連団体との情報交換会に出席しました。

 Ⅳ 組織の強化

  1. 岡山県共同募金会、円応教青年会街頭募金活動に参加する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止となりました。
  2. 岡山ボランティア・NPO活動支援センターに団体登録し、パンフレットやパネルによる啓発活動を行いました。
  3. パンフレットやホームページを活用するとともに、あらゆる事業活動を通じて新規会員の獲得に努めました。
  4. 資金確保のための事業等
  5. 自動販売機を設置し、財源の確保に努めました(コカ・コーラウエスト、日東ベンディング中国)